What’s KIKUIMO
こんな植物!
キク科ヒマワリ属の多年草。草丈は2メートルを越え、秋には菊やヒマワリに似た黄色い花を咲かせます。土の中で肥大化し、塊になった根の部分を食用にします。生命力、繁殖力が強いことで知られます。日本はもちろん、イタリアやフランスでも料理の食材として親しまれています。
菊芋History
北アメリカ原産で、先住民「トピナンブ族」が食糧としていたことから、ヨーロッパでは菊芋のことを「トピナンブール」「トピナンバー」と呼んでいます。
日本には、江戸時代の末期に伝わりました。戦中戦後の食糧難の時代には、貴重な栄養源として作付けされ、代用食として配給されました。
現在は、水溶性の食物繊維「イヌリン」を豊富に含む健康食材として、成分や働きで話題を集めています。
栄養は!?
“芋”と呼ばれながら、芋特有のデンプンを含まず、低糖質も低カロリーな食材。「天然のインシュリン」とも呼ばれる注目成分、水溶性食物繊維「イヌリン」の働きにより、食後の血糖値の急激な上昇を抑えたり、腸内環境を整えたりする効果が期待されています。
また、カリウムなどのミネラルも豊富で、高血圧の予防にも効果的と言われています。
スーパーフードの注目株
一般社団法人日本スーパーフード協会Ⓡは、「スーパーフード」について次のように定義しています。
・栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品である
こと。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含ま
れる食品であること。
・一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、
料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。
同協会が2019年12月に発表した「2020年上半期トレンド予測 スーパーフードランキングTOP10」で菊芋は、第2位にランクイン。心身の美や健康をもたらす良質な食として注目を集めています。